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自販機挨拶攻略法

【礒淵】

 自動販売機なんてそこらじゅうにある。

 都心では、冗談じゃなく100mに一台ペースで設置されている。

 そんな大量の自販機に大量の、そして多様な飲み物が入っていて、しかも冷たいものと温かいものもある。
 この飲み物を補充する人間がどれだけいるのか分からないが、こちらも大変な数であると思われる。
 いや、実際は各メーカーで各メーカーの自販機の補充をしているだろうから、全体数としては多くないかもしれない。
 
 僕は自販機について、最近ちょっと見る目を変えた。
 自販機とは、ロボットである。
 お金を入れてボタンを押すと飲み物を出してくれる。これだけでも驚くべき機能なのだが、中には喋ってくれる自販機がある。
 「いらっしゃいませ!」
 「いってらっしゃ~い!」
 「おつかれさま!」などと挨拶をはじめとしたねぎらいの言葉をかけてくれる。
 多くは甲高い女子の声であり、真夜中にそういった自販機を使うと突然喋られるのでびっくりする。
 「こんばんは!」
 声を掛けられると、どういった対応をしていいのか分からない。
 無視、これが多いと思うが、僕が自販機だったら無視は嫌だなぁ。無視されたらそれなりの対応を取らせてもらう。炭酸飲料を激しく落下させ、破裂寸前まで追い込み提供する、もしくは釣銭を冷え冷えにして返す。

 冗談はともかく、無視以外の態度となると返事をすることになるのだろうが、どうすればいいのだろうか。
 「こんにちは!」と喧しく挨拶されたらば、小声でもいいから「こんにちは」と返すべきなのだろうか。
 挨拶を先にされると、先手を取られることになる。しかも快い挨拶だ。
 所詮機械、しかし、お、こいつぅ、やりおる、なんて思わずをいられなくなり、先手を取られたからには後手にまわり挨拶すべきなのだがここで困るのは声の大きさ、ということであり機械の倍くらいの大声でなければ自販機に舐められてしまうのではないだろうか、舐められちゃ困るけれど大声を出すのは憚れるからぼそっと「こんにちは」と返してみるものの、残念だが小声の時点で自販機には完全に舐められている。
 「提供されるんだ」という受動的な観念がはたらく。
 お飲み物を小生にもいただけるのでございますか、ということになる。
 恐れ多い、ということになる。
 それならば自販機に言われるよりも先に挨拶すればいい。
 「おう、おはよう」と肩のあたりを叩くようにフランクな態度で挨拶し、小銭を入れる。
 「どうよ、調子は?」なんて同僚に声をかけるみたいに接する。
 しかし、自販機の反応はない。
 喋るタイプのものではなかったのだ。
 こうなると、世間から舐められることになるので、リスクが高い。

 声だし機能のついた自販機になめられないようにするにはどうすればいいか?
 ずばり、偉そうな態度を取ることだ。

 偉そうな人間は、どれだけ丁重、元気な挨拶をされても髭をこすりながら「うむ」しか言わないイメージがある。
 これなら無視もせず、舐められることは無いだろう。
 はじめから私の方がエライ、という態度を取ることによって自販機と身分の差を叩きつけてやるのだ。
 「こんにちは!」
 「うむ。」これでいい。
 しかし、「うむ」では固すぎるし実際は偉くもなんともないので、微笑む、なんてのも手の一つだと思う。
 「こんにちは!」
 そう言われたら、にこっと微笑を与える。
 これは好感を与えることになるし、声に出さなくて済むし、かつ軽くあしらうわけだからこちらが偉いということを示すことができる。
 これで自販機には舐められない。

 しかしどれだけ偉そうであっても、商品を取る時は自販機に向かって頭をかがめないといけないし、お釣りは冷えている。


 

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