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開かずの踏切における心理戦

【礒淵】

 近所の踏切が、朝と帰宅時の午後、開かずの踏切と化す。

 一度閉まると10分以上は開かなくなり、開いても1分でまた閉まってしまう。
 きっかり10分と決まっていればいいのだが、1分で開くこともある。
 つまり閉じている時間の長さは不規則なのだ。

 開きそうにない時は駅を使ってあちら側へ渡ることもできる。しかし遠回りになってしまう。
 駅の踏切だからこそ、開かずの踏切になりやすいのだ。

 さて、踏切が閉まったので開くのを待つことになる。
 しばらくして、駅を使えばよかった、といつも後悔する。

 5分経っても開かない。
 そろそろ駅へ遠回りするか、と思うが、踏切の矢印は一方しかついていない。
 だからあと電車一本分待てば踏切を渡れる。
 その予想した電車が通過する。
 さて、渡るかな、と心の準備をしても踏切は開かない、よく見ると、通過後に別方向への矢印が点灯している。
 
 だけどこれを待てば次こそは……この心理の繰り返しで、結局10分近く待つことになる。
 
 諦めてさっさと駅を使い、あちら側へ渡ると踏切が開いていることがある。
 待っていた方が正解だったパターンだ。
 敗北、圧倒的敗者、落第、凋落、雪崩、絶望、そんな言葉が駆け巡る。
 こうなるのが嫌だから踏切で待ち続ける。
 だが待っている間にどうしても「さっき駅へ行っとけば今頃あちら側に行けたのに」という思いが渦巻いてしまう。

 賭け。
 まさしく、時間を賭けて勝負している。

 
 開かずの踏切には誰しもがイライラする。
 なかには舌打ちして踏切に悪態をつき置き石をした挙句ネット上で路線炎上させる、なんて人はいないけど、舌打ちして駅を利用する人はいる。
 
 ぼくは、そういう人をはっきり言って見下している。
 駅を利用することを馬鹿にしているのではない、たかが開かずの踏切にイラついて舌打ちしてしまう人間性を見下しているのだ。
 
 なんというか心に余裕がなさそうだ。
 
 僕だって舌打ちして線路のビスを何本か盗み取り置き糞、踏切に小一時間は説教してやりたいくらいなのだ。
 でも、それでも我慢する。我慢してブログに書くことにする。
 
 10分も平静で待てないというのは心の狭さがうかがえる。
 こいつは底辺だな、と思う。
 こういう人間にはなりたくないな、と思う。
 そう思われたくないから僕は平静で開くのを待つ。

 やっとの思いで踏切が開き、渡りきったところでまた閉じる。
 車は渋滞している。
 僕はそれを見て、なんだか嬉しくなる。
 ザマミロ、と思う。
 そのためだけに踏切が開くのを待っているのかもしれない。

 心の狭さがうかがえる。



 

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