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情緒の所在

 礒淵です。


 情緒ってなんだろう。

 美しい風景を見て和歌を詠む、なんて情緒があることの代表みたいなものだが、そういうことばかりではない気がする。

 情緒は趣と近いのだろうか。

 情緒がある、異国情緒が、なんて言葉を口にするけど、情緒の所在を探ることは非常に難しいことなのではないかと思う。
 結局のところ、情緒を感じるかどうかは人によるからだ。
 僕はイルミネーションをみて綺麗だなとは思うが、情緒を感じない。けれども情緒を感じる人もいるだろう。
 そういうことなのだ。

 そもそも、情緒とは何なのだろうか?
 漢字の成り立ちから分析してみよう。
 
 「情」という言葉が入っている。
 「情」は感情ととらえていいと思う。
 「緒」は何だろう?紐や糸、着物の緒なんて分かりやすいかしらん。何かと何かを結びつけるもののことだと思う。
 感情とは、「美しい」とか「好ましい」とか「おもしろい」とか「嬉しい」とか様々な心の状態を表している。
 「美しい」は美しいと感じた心の状態しか説明できない、同様に他の感情もそうであるが、「情」という言葉は一つの感情に特定することはできない。それは美しいのかもしれないし、汚いと感じたのかもしれない。人それぞれだし、また、複数の感情を同居させることができるのだ。
 すこし難しくなってきたが、まとめる。
 「情」という様々な感情が入り混じったものがある。「情」を説明することはできないが、どうにかして説明したい。情を一つの集合体としてまとめるために、「緒」を使って結んだのだ。
 つまり、「情緒」とは一つだけの感情(「美しい」「好ましい」)を表すものではなく、少なくとも2つ以上の感情が入り混じった状態を表し、また、心を動かされた状態、感動以上のなにか、を表すものであると考えた。
 そして、マイナスの感情の集合体ではない。 

 うわぁ、情緒あるなぁ、こりゃ一句詠みますかなぁ、なんて人は現代ではかなり少ないだろう。
 だが、情緒を発表する場はかなり身近にある。
 それはブログやTwitter、Facebookである。
 とくにTwitterは140文字という制限があるので、五・七・五・七・七に比べたらゆるい制限だが、近しいものはあると思う。文学的であるかどうかの差だけだ。
 自分が情緒に感じたものを呟く。同感を得た者から「いいね」がもらえる。
 この「いいね」は感情をあやふやにして伝えているため、「情緒」に同感するには最適だと言える。

 まあもちろん、Twitterで情緒を発表する人は少ない、というかそういう呟きもあるんだよ、という例だ。
 

 情緒はどういう時に感ずるものだろうか。
 たとえば、僕の主観になってしまうが、焼畑に情緒を感じる。冬の入り口で収穫の終わった畑の藁を焼いている様がいいなと思う。秋の終わりの空にもくもくと煙がのぼっていく。焦げ臭いにおいがする。火の傍は温かそうだ。
 黄金色の麦畑もいいものだが、僕は「きれい」としか感じない。
 だが、麦を手で収穫していたら「情緒」を感じるだろう。機械耕作ではだめだ。
 
 それから、満月を見ても「美しい」以上の言葉を思いつけない。
 しかし満月に雲がかかっていたら「情緒」を感じる。

 
 情緒は「いいな」の感情だ。
 説明しようのない、心の動く様のことだ。
 だからこそ微妙を求められ、意図的に作り出すことはなかなかどうして難しいことだ。
 それから万人に共通するものでもない。
 だが、万人に共通する完全な情緒を作り出すことができたら、それはもう情緒がないというものだ。
 




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