昼食

 【いそぶち】



 朝、昼、晩。この時間になるたびくさくさしてくる。人間の三大欲求とは「食欲」「性欲」「睡眠欲」のことで、この3つは人間が生きていくうえで欠かすことのできない要素である。個人差こそあれど、性欲以外の2つを行わなければ人間はあっという間に死んでしまう。1年間セックスをしなくても生きていけるが(生きる意味はなくなるかもしれない)、1年間不眠断食は不可能だろう。だから夜になれば眠る。朝、昼、晩、食べる。

   特に食欲に関しては、貧困にあえぎ満足に食べられない人々もいる中でグルメに溢れた飽食時代、生きるために食べるというより食べるために生きている錯覚すらある。現代は食べすぎている。昔は朝と夜の1日2食だったという話を聞くが当時の人々はお腹が減って仕方ないということはなかったのだろうか?拙僧は赤ん坊の頃から朝、昼、晩。だったのでたまに1日2食にするとお腹が減って仕方ない。1日1食だと鬱を発症してしまう。何も食べないと空腹感すら失う。だからできるだけ1日3食を心がけていて、3食ちゃんと食べた日は快活で気分が良い。
   だけれども食べることが好きというわけではない。単に空腹に耐えられないから仕方なく食べているだけだ。

    昼ご飯を大抵はコンビニで済ませることが多く、その実はおにぎりかパンかハムときゅうりのサンドイッチだ。飲みものは98%お茶でそのうちの80%以上の確率で「おーいお茶 濃い味」を飲むことになる(お茶を買うというより、俳句を買っているといっても差し支えないだろう)。食事が好きなわけではなく腹を満たすことを目的としているので、ほとんど毎日同じものを食べている。おにぎりならツナ・マヨネーズと梅それから時々ワンタンスープ、パンなら和風ツナ・マヨネーズとあんぱん、サンドイッチならハムサンドに決まっている。3分の二の確率でツナを食べることになり、連日ツナを食べることも少なくないが、ツナは好物なので嫌だとも思わない。前世でツナに親を殺されたのか、というくらいすすんで消費している。
    だいたいメニューは決まっているので迷うことなく商品を取り、レジスターへ進むことができる。腹を満たすためだけの食事なのでここで時間を使うことは避けたい。できるだけ安く、早く。そして教室でひとり黙々と食べる。美味しくはないが不味くもない。
 
   費用を抑えられるのだとしたら、空腹感を解消し栄養を補ってくれるサプリで済ませてしまいたい、最近はそう思っている。時間とコストの節約になるし、毎日ツナを食べることもなくなる。食事は親しい人と食べるから楽しいのであって、それでこそ美味しいのである。睡眠が、洗いたての清潔なシーツと柔らかい布団で寝ることが気持ちのいいことであるように、上質な食事であるかどうかは食べ物の良し悪しもあるが、誰と食べるか、どのように食べるか、に大きく左右されると思う。ただ腹を満たすためだけならサプリで充分なのだ。
   
 コンビニを出るとつつじが咲き乱れていた。  
 花の蜜だけを吸って生きられれば。
 そう思った。

 花の蜜と鰯のマリネだけで生きていたい。時々ワインが飲めればそれでいい。ツナも思い出した時だけでいい。


スポンサーサイト

ライブ

日本シャットダウン協会です。


今年のLIVEは2/1に新宿JAM、2/19に下北沢Monaレコードでやることが決まっています。

それ以降はメンバー就活のため、ちょっとどうなるかわかりません。

弾き語りとかやるのかなぁ。

また、詳細が決まったら告知します。



点鼻薬

お元気ですか。

いそぶちです。


更新を怠っていて申し訳ないなーと外面的な反省をしています。

なんか急にアクセス数が伸びたのでちょっと更新しておきます。


鼻炎持ちなので風邪をひくと必ず鼻に残って、ずるずるひきずってしまう。

薬を飲めばいいのだけれど、夏に薬のアレルギーが出てしまったので飲むに飲めない。

なので、治るまで耐えるしかない。

臥薪嘗胆。臥薪嘗痰。

でも鼻呼吸できないのは蛙が皮膚呼吸できないようなものなので放っておくわけにもいかず、ではどうするかというと僕は点鼻薬を点している。

しゅっとしてやると鼻がいい具合になる。水を得た魚、鼻通しの良い景色。

しかし点鼻薬は鼻に点すわけだから、やはり格好悪い。なんとなく人前でやるのは憚られる。


鼻に突っ込むとどうしても滑稽になってしまう。

仕方のないことだ。鼻に突っ込むとなんかおもしろい、という文化なのだから。


しかし、断固として言いたい。

点鼻薬は恥ずかしくなんてない。

タバコを吸うようなものだと僕は思っている。


さて一服……しゅっ。


点鼻薬は副流煙もないし受動喫煙もない。しゅっとすればすがすがしい顔立ちになるし、目立つものでもない。2秒で終わる一服なので、速度が求められる現代では最もスタイリッシュな「一服」だと思っている。

まぁたしかに見た目は滑稽かもわからんが、醜悪ではない。

たばこだってアホ面で喫んでいるとマヌケだが、悩まし気にふかすと絵になる。

点鼻薬とて同じことよ。少し悩まし気に、考え事をするようにしゅっとしてやろう。絵になると思わないか?


このように、点鼻薬はすばらしい。

だから、みんな点鼻すればいいと思う。

みんなみんな点鼻すればいいと思う。

みんなみんなみんな……


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

11月20日 下北沢Mona Recordsでライブやります。

ドリンク代のみ頂戴いたしやす。

21時くらいから出るよ。来てね。よろしく。

悪魔の機械

【礒淵】


 UFOキャッチャーが不得意で毎度数千円をつぎ込んでしまう。

 キキ&ララの低反発枕を手に入れるに2000円、ポムポムプリンのぬいぐるみには2500円融かした。

 一回100円なので20回近く操作したことになる。

 まだまだビギナーなのでこんなもんか、とも思うがそれにしたって採算悪い。

 しかしどちらの景品もおよそ定価に近い値段で手に入れているので、損しているとは考えられない、いや、考えたくない。

 あれは、ほんとうに、悪魔の機械だと思う。

 とりあえず一回やってみるか100円だし、と気軽にやり始めたら沼から抜け出せなくなり落ちるところまで落ちて最後に景品が落ちたら虚無とともにゲームセットだ。

 その一回でやめればいいものを、やめられないのはなぜかというとなんだか景品が取れそうなことに起因する。

 アームに景品が引っかかりいかにも取れそうな感じがしてしまい、もうワンコインでいけるんじゃないかしら、と幻を見る。

 幻は幻だから幻なのだ。

 500円つぎ込んだあたりで、もう引き返せないことを知る。

 500円。一食代だ。500円あればできることなんていくらでもある。

 これはもう景品を何としてでも取るしかない、あれよあれよという間に野口英世が硬貨に替わり、1000円2000円なんて瞬解する。

 2000円もつぎ込めばもうそろそろ景品は取れるころでアームを操作する手が震えてくる。はじめからこれくらいの緊張感で挑まなければだめなのかもしれない。

 ゲームセンターは騒音が激しく5分でもいたら気が狂ってしまう場所なんだけどたしかにクレーンを操っているときは静寂そのもので、目標ただそれ一つに向かって金をつぎ込み呼吸を殺しアームを注視しその結果に一喜一憂するその様は、やっぱり気が狂っているのかもしれない。

 

 景品が取れた瞬間は脳汁がドバドバ溢れて全身が痙攣して視力並びに聴覚を失うほどに快楽なのだけれど、直後に訪れる虚無感は津波のように容赦なく、そして巨大。

 たしかに嬉しいのだが、失ったものが大きい気がするのだ。

 

 キキ&ララの低反発枕は寝心地が最悪だったので使用している枕の隣に置いている。プリンのぬいぐるみはその向かいに鎮座させ、つまり僕はその二つに頭を挟まれて寝ている。

 熱帯夜のせいだろうか、うなされることが多くなった。

 

 ぼくの夢は景品で手に入れたぬいぐるみで布団を囲い魔方陣を完成させることだ。

 どうかその時まで僕が正気でいられますように。



   

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

やまひ

【礒淵】


 夏休み初日の土曜日からなんだか体の様子がおかしくて、日曜日の午後にはこりゃあかん、ということで実家に遁走した。

 日曜日ゆえに病院は救急医療センターしかやっておらず、そこに行く。

 症状は軽い熱と発疹だった。

 この発疹がかゆいわけでも痛いわけでもなかったのだが、尋常ではない様子で、医者が言うには薬疹ではないか、ということだった。

 

 次の日から本当の地獄で、発疹はとどまることを知らず腹以外の全身に及ぶ。特に手のひらと足の裏が痛痒い。見た目もマタンゴみたいになりかけているし口の中にも発疹が見え始めてきたので、あらためて皮膚科医にみてもらったところ、皮膚科医もちょっとよくわかんないや、って感じだった。

 きょうのところはちょっとよくわからないからもっとやばくなってご飯食べられなくなったらまた来てください、と言われ、免疫を高める薬と軟膏を貰った。

 薬飲んでひたすら寝て軟膏塗っていたらちょっとだけよくなったのだが、口の中がそれはもう天下分け目の合戦みたいな有様で、ようするに発疹がひどくなにも口に含めない。そもそも痛すぎて口を開けられなかった。

 うつ状態。

 おれの夏はどこ行った。

 そこで再度皮膚科に行き、うがい薬と、本来胃潰瘍の薬だが口の粘膜にもよく効くという薬をいただいた。皮膚の発疹は日に日によくなっている、と言ったら、よかったそれなら入院しなくてもよさそうだね、と医者は言った。

 こやつ、入院させる気だったのだ。

 

 胃潰瘍の薬は苔色の水あめみたいなものと粉薬の二種類あった。

 薬を粘膜にしみこませてください、との指示だったのでそれぞれ30秒ずつ口に含みそして飲み下す。

 これが、おいしいのだからびっくりだ。

 水あめみたいなやつはメロン味で粉のほうはオレンジ味だった。

 おいしくて、よく効いた。

 

 薬のおかげで回復し、発症から一週間たった日曜日には平生のように食事を摂ることができるまでになった。

 三日間ほぼ絶食だったので、ちょっと痩せた。

 そして胃が縮み、食が細くなった。

 まだ発疹は完全には消えていなくて、痣みたいにぽつぽつ残っている。

 でもまあ、回復したので本当によかったと思う。


 ところで今回はなんの病気だったのだろうか?

 医者が言うには、薬のアレルギーだということ。

 じつは発疹が出る前に、耳鼻科で処方されたいくつかの薬を飲んでおり、そのうちのどれかが異常をきたすに至ったらしい。

 そうなると大きい病院での検査が必要で、かなーり面倒くさいことになる、とのこと。

 しかし検査をせずに、また似た傾向の薬を知らずに飲み、同じことになるのは御免だ。へたすると次は死ぬかもしれないし。

 だから完治したら検査をしようと思う。



 一週間ぶりに都内の部屋に戻ると、大変なことになっていた。

 泥棒に荒らされたごとく汚く、臭く、冷蔵庫の野菜は腐り果てている。

 きゅうりはほとんど液体のようになっていた。触れたら崩れた。

 


 とにかく、元気になったので、今日から夏を始めたいと思う。




 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
LIVEの予定

sobuchi

Author:sobuchi

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
こちらもクリック↓

FC2Blog Ranking

カウンター
ブログ村ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR